最近日課となった深夜のYou Tube。ミクシィのコミュニティからリンクを辿り、夜な夜な動画検索に明け暮れている。さて、本日ハマったのが男子フィギュアスケートの歴史的名勝負、ヤグディン vs プルシェンコの映像。今から4年前、リアルタイムで体感したソルトレイク五輪の記憶が一気に蘇った。いや、便利な世の中になったもんです。
スポーツを観て感動することは数あれど、涙が自然と零れるほど心震える瞬間はそうあるもんじゃない。スポーツ史に残る緊張感と極上のドラマ。スケートが好きか嫌いかはともあれ、未体験の方は是非ご堪能あれ。
プルシェンコ
ショートプログラム(まさかの転倒)
ロングプログラム「カルメン」
ヤグディン
ショートプログラム「WINTER」
ロングプログラム「仮面の男」
初日のショートプログラム、まず氷上に立ったのはヤグディン。氷の結晶をモチーフにした衣装を身に纏い、完璧なスケーティングで「Winter」を終える。リンクの氷を手に掴み、空中に撒く独創的な演技に観衆は歓声を上げる。ヤグディンに魅了された会場の空気が仇となったか、続くプルシェンコは最初のジャンプでよもやの転倒。それからの演技をほぼパーフェクトにまとめるも、点差が開いたまま、勝負は2日目のロングプログラムに持ち越される。
そして2日目。最初の出番はプルシェンコ。後が無い状況の中、天才の面目躍如、ほぼ完璧な演技で「カルメン」を優雅に舞い踊る。大逆転もあり得ると観衆が思い始めた極限状態の中、最終演技者となったヤグディンが虚空を見つめ氷上の中央に静止する。・・鳴り響く映画「仮面の男」のドラマティックな音楽。劇中を想起させる激しいマイム。ネットの映像を通じてすら、会場が徐々にヤグディンの世界に取り込まれていくのがわかる。観衆の心が震えていくのがわかる。点数発表を待つキス&クライで不安げな表情で顔を覆うヤグディンと、冷静な表情でモニターを見つめるプルシェンコ。張り詰めた空気を打ち破るかのように、ついに点数が発表される。5.9と6.0が並ぶパーフェクトな数字に感極まって涙するヤグディン。そしてシルバーメダルが確定した瞬間、感情を押し殺し、勝者に拍手を送るプルシェンコ。い、いかん、また涙が・・。
湿った空気を振り払うために、ロシアの貴公子プルシェンコが数年前のエキシビジョンで披露した映像を何度も何度もリフレイン。
・・プル様、やっぱあんた天才だよ(感涙)!!
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