本日は人間ドック。健康体であることは自他共に認めるところ。問題はどれだけ自分が健康なのか、だ。1年に1度、体組織との真剣勝負。過去を乗り越えろ。気合いを入れて市ヶ谷の病院へ乗り込む。
まずは血液検査から。問題なし。血圧。普通。身長。昨年に続き2mm伸びている。成長期?体脂肪。前年並み。もう少し絞りたかったが連夜の深酒が許さない。無念だ。内臓検査。オッケー。ビクビク元気に動いているカワイイ私の膵臓よ。心電図。よくわからないがお咎め無し。聴覚検査。ビー、ピー、ピー。何となく聞こえるので何となくボタンを押してみる。やりました昨年越え、音楽漬けでも正常な愛しのマイ・イヤー。胃の検査。ついに来ました最大の山場。センスの欠片も無い青い服をかぶり、炭酸とバリウムを飲み干す。「はい回ってー」「そこで2回転」「逆回転」「逆さまになります、踏ん張ってー」「もう少し斜め、はいそこで息を止めるー」命令になすがままの私がぐるんぐるん回る。ここは絶対服従の世界。仕事でもプライベートでも、周囲にこれほど従順な姿は見せたことがない。知り合いに見られたら恥辱で憤死するだろう。口にはバリウムの苦い後味。沸き上がるゲップの衝動。「ゲップしちゃダメだよー」うるさいだまれ。心の中で精一杯抵抗し、それでも小市民な私は哀れ台上で回り続ける。
戦いも終盤だ。医師面談。聴診器を当てられる。乳首周辺が弱い。やめてやめて。眼圧検査。これまた問題なし。肺活量。「昨年凄い数値ですね、今年はどこまでいけるでしょうか」医師が煽る。調子に乗ってその気になる単純明快な私。ふーーーーー、はーーーーーーーーーーーーーーー。無念。自分に負けた。医師に慰められる。「いや、それでも普通の人の1.6倍ですから」来年こそはと決意を新たにする。ラストは結果通知。「何の心配もありません、今年も健康ですね、この状態を維持してくださいね」戦いは終わった。
越えられた自分と越えられなかった自分。明日からまた新たな戦いが始まる・・が、今日は負けを認めざるを得ない。全ての検査を受診することができなかったからだ。
頑張った。これ以上ないほど踏ん張った。
けれど、最後までう○こが出なかった。
前の日に出し過ぎたの。
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