PLAYBOYのNo.397号、2008年2月号の特集は「世界の見方を変えてくれる50人の言葉」だった。チェ・ゲバラにモハメド・アリ、ジョン・F・ケネディ、キング牧師、オシム監督、カストロ議長にピカソ、アインシュタインに本田宗一郎・・と、古今東西の偉人達の名言至言が掲載されている。
時代を超えて歴史や人の心を動かす言葉の力。語り継がれる感情や信念、そして自己実現。彼等彼女らの表現力や語彙力よりも、自分の思いを「自然に発することができる」素直さに憧れる。作られた表現ではなく、自らの心の内より自然と産まれた言葉がいつしか名言となって人々の心に残る事実、その無形のパワーに圧倒される。
数多くの名言を読んでいるうちに、はるか昔に読んだ雑誌に掲載されていたジョン・レノンのインタビュー記事を思い出した。彼のメッセージは、今の自分の立ち位置を考えさせる、強烈な示唆に満ちている。
「あなたにとって80年代の夢は何ですか?」
「(以下レノン談)自分の夢は自分で作るのさ。ビートルズがそれだし、ヨーコもそれだよ。僕が今言っていることがそれさ。自分自身の夢を作り出せ、さ。ペルーを救いたければペルーを救うのさ。何をやるのも可能さ。でも、リーダーたち、つまり、パーキング・メーターにやらせようとしても不可能だよ。ジミー・カーターやロナルド・レーガンやジョン・レノンやオノ・ヨーコやボブ・ディランやイエス・キリストがやって来て、君たちの代わりにやってくれるとは思わないことさ。自分でやらなきゃ駄目なんだ。遠い遠い昔から、偉大な男女が言ってきたことだよ。いま、神聖なものと呼ばれ、内容ではなく、その表紙があがめたてまつられている色々な本の中で、偉人たちは道を指し示したり、道標やちょっとした指示を残したりはできる。でも、そうした指示は誰もが見るようにそこにあるんだし、過去にも常にそこにあったし、未来でも常にそこにあるはずだよ。太陽の下では、新しいものなんか何もないんだよ。全ての道はローマに通ずさ。でも、君には他人にその道を提供することはできないんだ。僕には君の目を覚ますことはできない。君になら、君の目を覚ますことができるんだ。僕は君の傷を治せない。君になら、君の傷を治せるんだ。」
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